サッカー選手の所属

所属

日本でプロのサッカー選手を目指す場合、学校のクラブ活動で活躍してスカウトを受けるか、チームの下部組織で実力を発揮しプロ契約を結ぶコースがあります。かつてJリーグが発足して間もない頃は、クラブ活動からのスカウトでのプロ契約が中心でしたが、近年では下部組織からトップチームへ昇格する割合が増えています。下部組織は小学生の年代から適切な指導体制の下で育成を行うことができ、高い基礎技術力を身に着けることができます。

身近にプロ選手がいるため、試合や練習、どのような生活を送っているかなどを見ることができ、目標を具体的に定めるのに役立ちます。下部組織に所属した選手は学業面のサポートを受けられることがあります。クラブによって異なりますが、高校や大学と提携してユース時代にも練習と高校生活を両立できるよう支援しているところもあります。

しかしプロクラブの下部組織では、年代が進むごとに厳しく実力を審査され、人数が絞られていくのが特徴です。ユースに昇格できなければ高校のクラブ活動でプロを目指すことになります。全国の多くの高校ではクラブ活動としてサッカーが行われていて、高校サッカーにも優れた指導者は数多く存在します。実際にユースへの昇格が認められなかったものの、クラブ活動で活躍してプロチームと契約した選手もいます。

サッカー選手の退団

退団

サッカーは日本国内でも海外でも毎試合スタメンで活躍する選手というのはほんの一握りです。そしてそこからその国の代表に選ばれるのはさらに限られた数です。ベンチに入りサブとして試合に出ることもとても大変なことで、多くの選手はプロになったとしても順風満帆な選手生活を送れるとは限りません。

そしてそれはたとえ活躍していたとしても怪我をするなどの影響で一気に戦力外となってしまうことも珍しくないのです。そんな厳しい世界ではありますが、一つのクラブを退団してもまた他のクラブから獲得オファーが来ることもあります。条件が合えばまた新たなクラブでサッカーを続けることもあれば、そのまま引退し別の道を歩む場合もあります。中には退団が決まり引退を決意してそのクラブのスタッフとして残るという人もいます。

今まで培って来た経験や技術などを後輩に託すという意味でもクラブにとってとても大きな収穫になることです。海外であれば多額の移籍金が発生するため有名選手ほど退団決定後の進路には注目が集まります。その多額の移籍金に見合う活躍をしなければならないということは大きなプレッシャーにもなりますが、そんな状況下でこそこの厳しいサッカー界で生き残るためには必要な心構えなのかもしれません。